前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

救済と布教

TBSラジオの「土曜ワイドラジオ東京」の中継コーナーでスタジオの永六輔が「ユニセフ日本ユニセフは違ます。違う団体です」と断っていた。旧友の黒柳徹子からいろいろ聞かされてるのだろう。去年くらいから二つの団体の関係が気になっていて検索しても、曖昧な関係といくつかの商法しか見えてこない。年末に元経済新聞記者の株インサイダー取引の判決でも「被告はユニセフに寄付しており、反省の〜」と定型文がニュースで流れた。それがユニセフなのか日本ユニセフなのかは不明。時には怪しい寄付を断る事もあるらしいけど、国際機関のブランドは真偽以前に俺的信用格付けトリプルEだから大丈夫。って何が?


小沢昭一の「また又日本の放浪芸 節談説教」CD全集から、浄土真宗の節談説教の公開録音分と対談・ラジオドキュメンタリーを聴き終わり。公開録音での座談会には説教と芸能の研究をしている関山和夫氏と小沢氏、若い頃の永六輔もとてもカン高い声で、演者の祖父江省念師から面白い話を訊き出している。昔の悲惨な女郎屋で、主から彼女達があきらめて真面目に勤めるよう説教を聞かせた話しには、笑い声が記録されてるけど、音源だけだと誤解されそうな気が・・・重たい話。節談で布教を広めた自負心を聴く。
コブシを回して語る歌う演者と、なんまんだぶと応える信徒たちに、イスラム神秘主義スーフィ(むしろ世俗的)の一派、カッワーリー楽団を一瞬重ねて幻る。大衆が喜んで聴きに集まるチカラに、本家は軽蔑し異端視する境遇も似てる。