前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

缶コーヒーから選挙広告まで

TVコマーシャル好きには録画機のCMカット機能の需要は信じられない。新しいコマーシャルだけ視たい自分にゃタレントがじゃれ合うゴミ番組をカットする機能こそ欲しいっ!
毎年楽しみだった、年度末にCXフジ系列で放送の「フジサンケイグループ広告大賞」と、TBS系列で正月深夜放送された「噂のCMガール」が番組表から消えて幾年月。
最近ようやく毎週放送のテレビCM紹介番組「CM INDEX」 をチェックし始める。MXTVは自宅の電波受信が悪いので、朝日ニュースターCH放送分をケーブルTVから録画。新CMの紹介や商品イメージキャラクターの発表紹介など、月間好感度ランキングと作品紹介あり。好感度アンケートのデータは異常に細かい。


缶コーヒーのCMは、やっぱり変なドラマ路線のサントリーBossシリーズが巧い。他のメーカー各社だと、「味が本格派」とか「香りの違い」をテーマに作品を創っているけど、カフェイン中毒者の自分には全てトンデモ誇大広告に思える。元々、缶コーヒーは缶の製造費が30円・商品の輸送費30円・広告費X円なので、中身のコーヒー(砂糖水+人工香料)には10円も使って無いハズ。もっとも価格に含まれる原価の異常な安さは缶飲料共通だし、缶コーヒーだけ非難するのは気がひけるけど。商品の価格に含まれる広告費の高さで言えば「化粧品」が最強と聞く。(否、政党広告が最狂!)
缶コーヒーCMには、BOSS「世界を敵にまわしても編」に匹敵する名作の出現を期待ス。

国際ニュース番組への皮肉とか、うのたんにそんな価値が?とか・・・


番組では2006カンヌ国際広告祭の傑作を紹介していた。その中でアルゼンチンの選挙立候補者CMがあった。番組の日本語字幕が無いバージョンでよければどうぞ。
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これは演説文を一行ずつナレーターが読んで、画面ロールで文章が縦に上がって行く単純なもの・・・かと、思いきや。下まで読み終わると、逆回転を始める。一行一行が逆になると、散文かつ悲観的な祖国アルゼンチンへのスピーチが、俄然希望に満ちた内容に読めるという秀逸な作品。アイデアは未だ出尽くしていない希望の実例。くれぐれも美しい国の政治広告と比べぬように・・・死にたくなるから。