前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

北京バイオリン

北京バイオリン(和你在一起)2002年作品 
人情噺が苦手な客(オレオレ)なのに観たのは、監督の陳凱歌が少年を主役に近年どんな映画を撮っているのか視たかったから。あらすじは割愛。話の核になる過去の物語はとても古風で伏線にネコを出したりする。本人が弾くバイオリン演奏のシーンが多数あり、少年と教師との葛藤のところは、同じ監督の過去作品「子供たちの王様」 と繋げて視てしまう。アレは唸ってしまう深入り映画だったけど、今回は淡々と視ながら映画が終わる。

印象に残ったのは最初に師事した音楽教授の薄汚れた部屋で、少年が教授の昔の同級生が手書きで写した古い楽譜をテンポよく拭くところ。眼で音譜を追いながら頭で演奏している。
同じような都市在住バイオリニストの映画として「無伴奏「シャコンヌ」 [VHS]」と二本立てで観る、と陰陽になって面白いかも。



映画の日入場料千円の昨夜に観た。それでも客の入りが・・・、適正価格って幾らなんだか。