前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

NHKスペシャル「硫黄島 玉砕戦」「満蒙開拓団はこうして送られた」他録画分とお勧め書籍を知識分子からお借りする。


硫黄島で特に顕著な、捕虜になることを恥とし勝手な自決も禁止して後退せず陣地を守り抜く、という上からの命令は悲惨を越えた死に様を無数の兵士に与えた。生き残りの元兵士3人の証言は重い。大本営の方針は早くから硫黄島を捨石としていたうえに、指導者達の愚策によって酷い苦しみを受けた兵士を「英霊」として祭り上げる事に、疑問を感じる。それしか御霊を鎮める手段が無いという遺族の気持ちも同時に在る。


満蒙開拓団はこうして送られた」では開拓団構想から第一号の入植までを発案者の日記から紹介されていた。驚いたのが以前読んだ「観光コースでない満州―瀋陽・ハルビン・大連・旅順」で、開拓第一号の旧弥栄村での地元農民のインタビューとあまりに食い違う「事実」が番組でされたいたこと。本に出てくる当時の日本人開拓団家族を懐かしむ地元老人の話では、開拓民の大掛かりな入れ替わりを意味しているのだろうか?入植地は未墾の開拓地ではなく、ある程度地元農民が居たところを土地の強制徴用が初めから行なわれた事が番組で明らかにされていた。