マタタビのかほり
ぬるい空気の休日。自転車で親の処へ
時代劇チャンネルで放映中の『新・木枯らし紋次郎』第一話・二話録画分を観る。テレ東で77年から放映されたこの「新〜」の存在を知らなかった。当時は小僧ながら夕方の旧作再放送で夢中になった。当時のテレ東だと大丈夫かなと心配したけどちゃんと創ってある。一作目はチカラ入れ過ぎなくらい。
今この時点から観ると気になる事は、1970年末に想像された江戸時代の農村の閉鎖性と悲惨さ。
主演の中村敦夫氏がいつかのイベントで話した事には、紋次郎は剣術も素人なので、逃げながら切る、刃もボロボロで切れないはず、なので刺す・叩く動作にしたとのこと。時代劇によくある華麗なプロの殺陣は撮影中にどんどん減って、替りに大学のラグビー部を使ったりして、畑や川を疾走したとか。泥臭いかっこ悪さは「新〜」でも健在だった。ただサイケな合成画像が過剰なところに困惑。当時の流行・・・
70年代のTV時代劇はマカロニウエスタンの影響を強く受けている。それが海外輸出されて放映される妙。子供の頃夢中で視たライオン丸も映画でリメイクされるそうな。目眩する21世紀。