前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

福祉を変える経営

福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出
福祉を変える経営 障害者の月給一万円からの脱出
著者の小倉昌男氏は2005年に亡くなっていた。経歴はウィキ参照
運輸流通業界で行政許認可の障害と闘ってきたヤマト運輸創立者が、引退後に障害者の自立をめざした財団を設立。月給一万円にも満たない現状の福祉作業所を視て、無料経営セミナーを教えて廻る活動を始める。パン屋・カフェ・炭焼き事業の立上げと経営内容なども紹介している。


民間での経営技術を福祉に生かす。という活動はマスコミを通して断片的に聴いてはいた。ビジネス書として初歩的な事が、現在の福祉行政の実態との対比で易しく書かれている。と思う。


関係者の「尊い仕事」という福祉に架せられた重石を外すこと、実態にそぐわない福祉の現場での箱物行政についても説いている。



ただ自分のような経済の素人にもツッコミ処は多い。特に最後の秘訣の伝授など・・・要は「自分を追いつめろ!」という事なんだろう。この辺のオチはビジネス書の王道なのかな。


スタバに対抗したという都心のカフェの話で、ロースト豆を空輸している話は、自分には説得力ゼロ。対抗してる例のチェーン店が美味いとも思わないし、コーヒー豆の流通は世界の大手数社に抑えられている、だから高いし農園での搾取も多い。どうせならフェアトレードコーヒーにすべきでは?などと雰囲気を提供する喫茶経営に場違いな事を言ってみたくなる。