前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

有事の色

薄曇から晴れ。蒸す一日。通常仕事。汗くさい。


よみがえる空 -RESCUE WINGS- mission 1 [DVD] よみがえる空-RESCUE WINGS-mission 2 [DVD]
社内の知識分子お勧めで無償貸付された作品を二日で4話分観る。
よみがえる空」空自の小松救援隊をモデルにしたドラマ。今年の初めから放映されているアニメ
リアルに創っているだけに、被災地での救助の細かい技術、隊員とその家族の心理葛藤などが主に描かれている。元々は航空機事故の救援を目的にして作られた組織とのこと。特典DVDやブックレットなどで、モデルになっている小松救援隊の隊員インタビューや機器の説明などを視る。


特典映像で声優能登麻美子「小松救援隊訪問記」では、小松基地での救援隊の隊長からの説明と、ヘリ・ジェット両機のコックピットに乗るまでの20分弱。同時に雑誌用スチール?撮影もあってイマドキの声優人気を知る。
救援ヘリの有事のための色へ切り替えの話、「救援の最後の砦」としての隊は年々各自治体の救援組織が増えて、民間人の救助件数は減っていることなどの説明を隊長がしていて、「自衛隊広報活動」としても随分率直に語られていて拍子抜けする。指令室・機体整備の隊員まで短いながらインタビューが入っている。




先日少しだけ読後感を書いたブックレット『放送中止事件50年 テレビは何を伝えることを拒んだか』で強く感じたことのひとつに、60〜70年代での世間の風潮が反戦から来る自衛隊への反発が強烈だったこと。自衛隊広報としての色が強いドラマや、各基地での隊の活動紹介番組などが、市民団体や労組などの強い抗議で、軒並み放映前から中止になっている。勿論この逆?にあたるケースも多くあって、ベトナム戦争での取材番組を残酷として米国大使館や右系からスポンサーや局へ圧力がかかって放映中止へ追い込んでもいる。どちらも「軍隊」への感情的な封殺だと思う、それがイラクへ繋がっている。サマワでの貢献などどうでもいいから、兎に角自衛隊には無事に帰って来て欲しい。今の米軍追従は強く規制をしないと近々犠牲者が出る。同じ国籍でそれを望む連中が左右問わず居ることは、陰湿としか言い様がない。サムライブルーなどどうでもいい。