前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

ちあきなおみ バーチャルコンサート2005

先日某機関からちあきなおみの所蔵CDを貸してもらう約束を得たのに、その晩に我慢できず閉店間際のCDショップで買って来たアルバム。今晩は前作の「VIRTUAL CONCERT 朝日のあたる家」と通しで聴いてみる。


引退後大分経つもので、未公開音源などを散りばめた仮想ライブの構成。
今回買った『ハンブルグにて』は前作の『朝日のあたる家』と比べて、選曲が静かな感じ。語る様に歌う特徴がよりはっきりしている。アルバムタイトル曲は2枚とも洋楽のカバーになっている。正直どちらも日本語訳詩のカクカクした感じは否めない。天才美空ひばりの日英混合ジャズボーカルと比べるのは酷、ちあきなおみは歌謡曲を怪演する歌姫だと思う。好い毒気を抜くと引退前頃の山口百恵の声と重なる、歌い方に影響を少しは与えたのかも。


12曲目の「ねえあんた」は7分強もある怖いドラマ。夏の納涼には好いかも。
前作の「朝日の〜」「アコーディオン弾き」も洋風怪談物として。



赤と黒のブルース」「港が見える丘」共に自分の世界にしてしまう凄さ。「黄昏のビギン」は「星影の小径」同様にオリジナル歌手を超えて、TVCM等に長く使われ続けると思う。歌い継がれるのは望むけど、これらがJPOPで今風にアレンジされたら憤死もの。