前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

今東光

笑いに飢えて今東光(こん・とうこう)の『毒舌・仏教入門 (集英社文庫)』を読んだりする。良く知らない古い有名人のひとりだった。お寺の説法で全国からお客を呼べると聞く瀬戸内寂聴の師匠にあたる。出家の経緯もあとがき解説で書いてある。文壇出身で参議院議員も勤めた因業坊主。天台宗の高僧として昭和50年に行なわれた5日間の説法を文庫本に編集したもの。名演説家と呼ばれた永井柳太郎の話術を中学時代聴いて関心している。
全般に亘る乱暴な自慢話は笑えなかった。虚勢を張る我侭芸人だなと思う。それでも戦前戦後と話題を提供した著名人。勝新初の当たり役になった映画「悪名」の原作者でもある。


鈴木大拙の世界 (燈影撰書)
並べて読む必要などないけど、昭和39〜41年の最晩年、雑誌に掲載された文を集めた本。ということで読みやすいかと思いきや、軽く突き放された。禅宗はまあ理解しなくてもオッケーっス(ホントかよ)。もともと荘子臨済は好きだけど、今日の誤読はスコブル酷い。