前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

人間 この信じやすきもの〜

人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)』読み終わり。93年日本語版刊。
今でこそメディアリテラシー関連など数多く出版されているけど、この本は入学試験、報道・世論調査、迷信・ジンクス、健康食品、民間治療、宗教から超能力まで、広範囲な人間の行動、選択から「確信」へつながるまでの盲点を指摘し、幾つかの法則を論じている。


スピノザの言葉「自然は真空を嫌う」を引用し、人間もまた、物事が不秩序で混沌として無意味なままでいることに耐えられない。人間の本性は、予期できない現象や意味のない現象を嫌う。結果秩序がないところにも秩序を『見出だそうと』し、偶然や気まぐれにも意味のあるパターンを発見してしまう。と書いてある(文章は微妙に略してます)。


ひとは点や丸が二つあるだけで、そこに「顔」を創造してしまったりする類の説明などに合っている。


西洋哲学の人が禅の言い方を毛嫌いする生理にも、当てはまる気がする。


複雑系フラクタル理論などには言及していないのが気になるけど。


書籍リンク日記で、この著者が大和証券のCMに係わっている事を知った。



失礼ながら著者のT.ギロビッチ・・・音の響きがもの凄く気になる。モンティ・パイソンの「パーティの下品カップル」に出てきた名前かと思って調べたら、誤認だった。
セコビッチやドワルスキーはタイムボカンシリーズの悪役名。冷戦時代の仮想敵国を子供はTVから教わってたのかな?