阿寒の観光
地下鉄に乗ってアイヌ文化公開講座へ。「アイヌ民族における『まりも祭り』と観光」講師の方は阿寒で古式舞踊に係わっている方。謙遜しながらもスライドをはさんで静かに話された。
昭和25年開催当時はマリモが持ち去られるなど乱獲が起きた阿寒湖で保存運動と合わせて地元の祭りを創ることにした経緯。心ない人々や一部の同胞からも観光アイヌと呼ばれたとか。一方で古式舞踊の公開から現在よりも差別の強かった各地での伝統舞踊の立ち上げに波及した事、なども控え目に語られた。
マリモは神ではない、つくられた伝統だという声もあったとか。
それを言ったらバリ島のガムランもケチャも世界中の観光地でのイベントは大凡ニセモノになってしまう。異文化への無邪気な憧憬から来る文句なのだろうか。自分の中にもあるかなと自覚。
観光客歓迎です、時折凶暴なのに注意。