前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

ヘディン探検紀行『チベットの冒険』

ヘディン中央アジア探検紀行全集3『チベットの冒険』(1965年白水社発行)読み終わる。古い本なので図書館の書架から出してもらった。19世紀末から20世紀初頭に世界中を探検したスウェーデン人の自伝的冒険譚。若い読者へ語り掛ける文体なので。この第三巻にはウイグルタクラマカン砂漠横断とローラン遺跡について、更に北チベットからラサを目指して途中何度も拒否されている。


まだ発明間もない重い写真機一式と測量記録と想像しただけでグッタリ。馬もらくだも使用人もバタバタ死んでいく過酷な旅。当時のロシア皇帝が助言や援助をしていたり、当時の世界情勢も興味深い。
本の後ろにガリ版(死語)で刷ったような地図があり、それが好いっす。


鎖国する魔法の国へ。この本で想像を廻らした読者も多いだろうと。偉い図書なり。