「十月」エイゼンシュテイン監督
「十月」エイゼンシュテイン監督 1928年 ソビエト
公開当時はトーキー。68年にショスタコービッチの曲など被せている。上海本城でDVD12元也。日本語字幕は無いのでテキストとしてエイゼンシュテイン大全3巻を読みながら視る。
前作の『ストライキ』は万国の労働者向け映画だったが、この映画は党の正当性と自画自賛の革命10周年企画の映画。部外者には他人事に映りこの重苦しい103分は大変苦しい。製作時間と検閲との闘いだったとの監督談。
作品を視ながらも無性にマルクスブラザーズの「我輩はカモである」が観たくなる。この時代での先端表現には平伏するけど生理的に苦しい作風。
わが国わが党の成立と正当性を「ものがたり」として紡ぎ続けなければいけないノルマは今の中国の抗日ドラマにもアリ。