前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

大正昭和の旅展

ヒマな仕事を休んで 江戸東京博物館へ行く。企画展が丁度、今の関心事と合うものなので。


  美しき日本 大正昭和の旅展


お金持ちや外国人を始めの客とした近代観光産業の今に至る流れ。観ているだけで面白い展示品多し。
大正も終わりから日本全国が総延長1万マイルと鉄路がつながり、列車での人の長距離大量移動がかなう。山歩き、海水浴、スキーなどなど。レジャー開発と観光。『名勝の創出』各地で日本百景などが創り出されていく過程あり。


フォードT型「ツーリングカー」の実物から、キャムピング用品など小物まで、全国各地の絵葉書、各地のパンフレットや地図、雑誌など多数展示。
東京観光の青バスは一日バス観光のさきがけか。円タクも登場した昭和初期の市内観覧スゴロクには「朦朧自動車 目から火が出る程ボラレマス」とお茶目に描いてあり振り出しに戻る。


昭和10年12月号の雑誌少年倶楽部の付録が、現在の『新国会議事堂』を紙で立体に作る豪華付録で苦笑い。10年前弥生美術館で開催された「ふろく展」で視た同じ雑誌の豪華付録は、紙で作るガスマスクや、両陛下の御影(元祖袋とじ?)だった。付録にしていいシロモノなのか?


旅情の画家という川瀬巴水の版木版画。多重摺りでの「旅みやげ」シリーズ3集からは展示品の色彩に足が止まる。博物館のショップでも一枚幾らで売っていたが、手が出せず展覧会の目録を買う。


昭和のはじめ別府地獄めぐりのバスガイドのレコード音声が流れる。


展示出口からの通路からは「旅のうつろい エピローグ」
昭和20年敗戦後の米兵が観る皇居二重橋、並んで腰に手を当てている。
復興の東京五輪へ飛んで大阪万博、愛知博と繋げて見せる。
愛知博で振り出しに戻る(ウソ)