前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

紅色娘子軍

湿気を感じる休日。上海で買った『紅色娘子軍』60年製作の映画をVCDで観る。カラー作品だった。文革期にはバレエ劇にもなり、最近も復活している息の長い迷作。ストーリーは大体判るものの恐らく珠玉の名ゼリフの数々が、自分の語学能力ではさっぱりワカラナイ。
外人観光客が必ず行くよな観光地には、ガラクタのやうな毛沢東グッズのお土産が在った。なんだかこの手のものに醒めてしまった。


過去日記でも書いた書籍『中国の石油と天然ガス』にも60年代のプロパガンダ映画の記述がある。華北地域の大慶油田を舞台にした「鉄人、王進喜」は自ら泥水槽に飛び込んで体を回転させて攪拌する、英雄的労働者の話らしい。
この作品は上海でも名作シリーズの棚に見つけられなかった。
これを買った巨大書店では文革期の名作VCDや歴代主席の賛美本のコーナーは誰も寄りつかない空気だった。
どこの国でも民意ってぇのは解りかねる。