前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

世界報道写真展2005

2005年前期最終日の今日、朝から雨で無断欠勤。
蒸す中ダレた心身に刺激を与えようと「世界報道写真展2005」を観に東京都写真美術館へ行く。天気の悪い平日だけに空いていて観やすかった。


20代前半は結構観ていたが、今、報道写真への感慨は少ない。いつも突き当たりで停滞する。世界の今の苦しみと悲しみを映像で見せられ過ぎて麻痺する、忘れる、この繰り返し。
もちろん意義は強く伝わるのだが。


そんな濃い色の中で絵本風なJonas Bendiksenの作品が印象に残った。
一見、綿毛が舞う草原で空き缶の上に小人がふたり・・・そんな写真。
説明でカザフ・ロシア国境での落下したロシア製ロケットの屑鉄回収だと知る。
帰宅後、本人のHPでフォトエッセイから詳しい説明と14作品が観れました。
http://www.jonasbendiksen.com/front.html
ロケットのジュラルミン?を農機具に加工している現地の人とか、青い草原に倒れている牛の死体(これも展示あり)に土壌汚染を写真で示している。


展示でもうひとつ、気になったTommaso Bonaventuraロシア巡礼写真。 
600年前のロシア聖教の巡礼が復活し、その行程は240キロ強。別サイトで雨合羽のまま寝ている信者の写真もあった。




今度の旅ではチベットの聖なる山カイラス巡礼を予定している。
標高4〜5千メートルで51キロを廻る。信仰心は希薄・・・・、
でもやってみないとわからない。