前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

シルクロード鉄物語 ウイグル産の名鉄

シルクロード鉄物語』窪田蔵郎(著)
鉄の歴史を調べている研究者の三作目。世界中の製鉄遺跡を訪ねたり、鉱石の産地へ行ってサンプル採取と分析もしている。
専門的過ぎるのか、こちらに基礎知識が無いのか、内容を読み込めたとは言い難い。


絹の道・鉄の来た道を遡って調べているのが本筋。時折柔らかい話もあり。
アルタイ、天山、崑崙山脈に囲まれた、新疆ウイグル自治区での産地分布図や。ハミ瓜で有名なハミ南方に鉱山がありそこから南の酒泉鉄鋼コンビナートへ運ばれていること、等々各地で現代の実情も書かれている。


研究者の特権も各地の博物館では撮影禁止な処が多いようで、自筆スケッチと写真資料を並べて書いている。他の本にも記述があったが、中国領域の博物館などは現地の物価と比べ入場料が高く、日本のTV取材が法外なお金を払った結果としか思えない80万円近い遺跡入境料までもある。博物館などカメラ撮影しなくてもバッグに入れたまま持って入っただけでも咎められ罰金を取られるケースも。


アカデミックな場には縁がないが手帳サイズのスケッチブックを持って行こう。