『維吾爾絨毯文様考』
ウイグルのカーペットに詳しい日本人の著者による考察と紀行。化学染料の害の話、短命だった東トルキスタン共和国など、専門書の中央アジア史でサッパリ頭に入らなかった状況が面白く読める。
ホータン(和田)で20世紀初頭、アルメニア出身のカレキン・モルドウァック氏が工場を建ち上げ、文様の考案などこの地域の産業を盛んにしたという。
NHK新旧シルクロードでは、この周辺を古い仏教遺跡と玉の産地ばかり取り上げられていたけど、正直興味なし。十数種類の鮮やかな絨毯の文様をこの本で知ることが出来る。
ま、絨毯買う訳じゃないけど。