『私の王子様』チェニジア
夕刻。アラブ映画祭2005へ
『私の王子様』The Prince(2004年チュニジア)
花屋で働いている貧しい青年が恋をした女性は、階層の違う銀行のキャリアウーマンだった。(恋愛モノは苦手で超省略)
上映途中に後ろに座って小声でボソボソ話していた外人客が、来日しているムハマンド・ズラン監督だった。上映後の質疑応答もあり、作品の補足になった。
チュニジア映画は個人的には3本目。監督は違うが地中海映画祭で観た「ラグレットの夏」の明るさと開放感に近いものを劇中に感じる。
上映後に監督自身が語った「グローバリゼーション」への雑感が、観終わった後に残っている。
女性の性への開放感。いつも酒浸りのだらしない男共。アーティスト志向のやさ男。同居していてもバラバラな家族。ラストで流れるアラビア語のラップミュージック・・・・。
どこでもない国が日差しに溶けている。