前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

皇室・万博・オリンピック

「皇室・万博・オリンピック」皇室ブランドと経済発展ISBN:4121014065
(雑感)明治より神武天皇の御「聖跡」地のトンデモ選定に目眩。近代天皇の巡幸イベントと交通インフラ整備の国創り。聖地観光ブームという娯楽は「国民」を生んだのか。昭和になって大陸で満州など造っていながら、世界の皆が集まる祭典を開催しようとする小帝国の我侭ぶり。開催前の資金集めを目論んだくじ付き抽選券への大衆の購買熱などは、昭和の終わり頃のNTT株熱を想起させる。昭和15年の『皇紀二千六百年』事業で東京に大型緑地公園が造られた事は、アジアのメガ都市には珍しく東京に緑がある恩恵か。


■今年の愛知博ー2010年の上海博と、より濃く狭い経済戦争博覧会?


ジョン・ダワー著「敗北を抱きしめて」上下 を読み返す。
前著「容赦なき戦争」の戦時下宣伝の激烈な内容に比べて、「敗北〜」の再読はソフトに感じる慣れなれしさ。←04年増補版ではない。それでもGHQの無茶苦茶な検閲や、今の憲法ができるまでの話などは唸ってしまう。


漠然とした「アメリカ」は日本国民の原風景に居るよと頭を掻く。