前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

回想 日本の放浪芸

回想 日本の放浪芸―小沢昭一さんと探索した日々 (平凡社新書)

回想 日本の放浪芸―小沢昭一さんと探索した日々 (平凡社新書)

「回想 日本の放浪芸」市川捷護 著を読む。
著者は小沢昭一と共に1970年から7年掛け日本国内を歩いて取材録音したレコード全集「日本の放浪芸」の製作者。高度成長ピークの時代に各地で風前の灯の芸人を探索している。満員の新幹線で大阪万博へ行くお客さんと一緒になって時代に逆行している不安を覚えたり、芸人が蔑まれたり消えていく現状に心境複雑な回想が書かれている。
以前読んだ「説教の歴史ー仏教と話芸」関山和夫(著)の節談説教が、この本に名人の写真と共に紹介されているのが有難い。
このあと「世界の民族音楽体系」の製作もされているので、著者の存在を知らずに今まで成果のみを享受していた。なんまいだぶ。