前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

廓噺

遊廓の描写については最近考えさせられた事有り。「江戸幻想批判小谷野敦著の中で、80年代からの江戸ブームの元になった女性研究者達が、当時の花魁や吉原を持ち上げてしまった事を批判している。確かに悲惨な人身売買制度という事実を江戸ブームは薄めている。歴史の史実より物語りを欲している・・・それが人の常なのか。



浪曲列伝
「三十三年の夢」 宮崎滔天著 読み終わる。
元来明治末の文体なのでどこまで理解できたか不明。
言葉はナマ物なので、当時と今とでは同じ言葉でも逆の意味をなす事あり。
高等乞食と自称し平等主義に燃え、犬養毅などのスポンサーを得て中国大陸で孫文の革命に奮迅した男は、帰国後何故浪曲師になる。現代の浪曲師、国本武春に「宮崎滔天伝」を唸ってもらいたい。
立身出世に拘らないところは落語向きか?