前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

「丸山真男」ある時代の肖像

一生懸命の時代?人生の先輩達の60年代学生運動を懐かしみ評価する雰囲気は前から気になっていた。どこまで本気だったのか。真っ直ぐな気持ちなら何でも許せるのか。いくら自分が文革好き(野次馬)でも聞き捨てならないこともあり。
『「丸山真男」ある時代の肖像』水谷三公著 を読み終える。
確かに著者が自ら書いているように時の大先生への「愚痴と脱線」が多い。
戦後知識人の著書をろくに読みもせず思い入れもない分、この「脱線」のお蔭で最後まで読めた。著者の60年安保との係りや、進歩派と呼ばれた論客達の毛沢東擁護、金日成擁護の空気は今では極めて異常に思える。ガサツに言えば一時期サヨクは流行で理論武装のバブルだったのかとも。