前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

べろ出しチョンマ

コメントで思い出したので、昔聴いた「物語」を検索。
元は昭和40年代出版の有名な絵本と知る。今も売られている。
千葉佐倉での百姓一揆がいわれの『紙人形』が物語の元になっている。


興味がある方は、ネット上で検索すれば絵付きで観れます。
図々しいブログですが、さすがに貼れない。
この先『べろ出しチョンマ』を愛する人には不快な表現になるので。
     

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物語の主人公、長松(チョンマ)はいつも幼い妹が泣く度に、あやそうと舌を出して思い切り変な顔をみせて笑わせる。年貢の重さに耐えかねて、お上に直訴した村の代表に父親がいた。
家族は全員ハリツケと定められている。長松の家族が公開処刑場へ・・・
磔台で泣く妹に、長松は舌を出したまま、槍で突かれる。


「それをみて村人たちは笑いながら泣いた、泣きながら笑った・・・」


感動する・・・そうです。これで。
カタルシスは解らないでもない、でもこの『村民たち』の怒りを我慢して美談にする「こころ」が酷く酷く違和感あり。


当時の農民が全員虐げられた存在というイメージも最近の研究で変わっている。
収拾つかないので、それには触れないでおく。


戦後の常套句「なんの罪も無い国民が〜」と言う勝手な構図に似て。


★戦時中、浪曲か講談の噺で、忘れられないモノがある。
〜〜〜貧乏夫婦の処へ召集令状が来る。
病弱の妻「戦地で夫が自分の容態を気にかけず済むように」と
さび付いた出刃包丁で自害。ここで演者がウナル!
「(妻の名前)でかした〜よく死んだぁあ〜んん!!」
夫「苦しかったろうなぁ、でもこれで心置きなく出征するぜ!」
と、こんな内容でした。検索で未見。


同じ話芸の落語と違って、忠義や立身出世が噺のテーマなので
時流に乗ってやっていたのでしょう。
でもこんなドラマに国民性など見出してはイケナイ。