前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

芸人マルセ太郎

01年に他界した。下積み生活が長く、TVではサルの物真似で有名になる。が、凄みがあり辛辣すぎる芸が「お茶の間のお笑い」に合わなかった。笑いの定義には批判と反抗が込められている。
晩年に一度だけ、埼玉の美術館での彼の講演会を観に行った。存在感が「怖い」芸人だった。
お題が自由だったので、冤罪事件へ立ち向かう話から、この国に暮らす我々への苦言。在日二世として祖国韓国への想い等を語った。
祖国への思いは逆に引いてしまったけど。犯罪の立証で、現場の犯人が残した体液・血液がABで、容疑者少年ふたりがA型とB型なのに「混ざった」と証拠採用される法廷の実話など、聞いてるだけで眩暈がした。
馴れ合いの軽い笑いが嫌いな「客」を気取っても、マルセ太郎は重すぎて、
自分のユルさを実感する。死んでから芝居を観なかった事を後悔しきり。


ただただ、ウエブ上の遺志を継ぐものに感謝するばかり。
HP「マルセ太郎中毒病棟」入り口
http://www.salusalu.com/


HP「麻生表現研究会」
http://homepage2.nifty.com/yokido/11.asao/asao.htm