我CMの守護者
観たくもない番組ばかりで、昨今のTVCM情報は
EY-HMEPAIに頼ってゐる。メディアでの旬のミューズや菩薩の監視にも重宝。
更新停止中の「パOナスはモスクワの味」のメルマガ記事で、経済自由化ロシアのTVドラマのストーリーに執拗にスポンサー広告が入っているという話は聞いていた。が、どうやらそれが日本に及ぶ事になる。
現代CM考「CM文化は消滅か」で、DVDレコーダーの普及に伴って、CMカット機能*1を駆使&録画という視聴率の取れない「ドラマ番組」の創り方が見直されているという。
世間の嗜好性との違いを痛感する。学芸会のような下手なドラマや、じゃれあってるだけのお笑い番組を楽しんで、CMを観ないなんて、クリープを入れないコーヒーなんて、日本人の審美眼を大いに疑う。古い貴重なCMを廃棄処分要請など言語道断。浮世絵同様に南蛮人から高い評価を得ないと大切にされないのかと思うと情けなくなる。世界のCMを保存しているジャン・クリスチャン・ブーヴィエ曰く、日本のTVCM保存は極めてズサン。CMの歴史的史料価値を認知されていない。TVCMは資本主義の素直なプロパガンダ。
A注意を惹き、I興味を持たせ、D欲望をかきたてて、S買わせる。
TV創世記の実験的CMを
高度成長期の物欲に満ちたCMを
バブル期の間抜けなCIや、商品説明ゼロなイメージだけのCMを
ちゃんとちゃんとの味の素保管と研究を切に願う。
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*1:CMカットはビデオデッキの時代からあったけど、カット技術は不完全だったのかとも