前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

動物園の昭和史

1930年代の動物園を子供だった著者の目線で読むと、中々ページが進まない。第二次大戦中に各地で殺されていった動物たちの現場を読むと尚更に重く遅くなる。


霊長類には限りない友情を感じてしまうのだけど、動物園で見る友人はとても痛々しい。子育てと短い発情期以外ほとんど単独で暮らす森の哲学者「オランウータン」もまるで精神療棟に監禁されているように見える。イヌ科のように集団で暮らしたり、大脳が発達した動物が檻の中に居ると…つらい。連中と会えるのは嬉しいのだけど。このジレンマは何とかならないものか?動物園=箱舟という理論も賛否両論。大衆諸君の動物園の動物への思いなど是非お聞かせ願いたい。(辻仁成以外)