前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

ポルポト時代「WHITE PAGE」

空白のページ(99分・35mm・カラー)
WHITE PAGE
スイス在住のベトナム人監督ホー・クァン・ミンが、隣国カンボジアの惨劇を取り上げた作品。物語はポル・ポト派が実権を握った1975年から始まり、キャンプと呼ばれる共同体での飢餓、重労働、自己批判、強制的な結婚などの実態が赤裸々に描かれている。
'91(監)(脚)ホー・クァン・ミン(撮)レー・ディン・アン(音)ダム・リン(出)プァン・デゥン、ワン・ティー、ボラ&ハリ、ロック・チャンナラ


ポルポト時代の異常な社会が淡々と描かれていた。
カンボジア語*1独特「にゃ〜・にょ」など舌ったらずなスローガン連呼に滑稽な錯覚を覚える。少しタイムラグのある特異な文革の輸出だったのだろう。
山のような頭骸骨を砕くポクポクポクという音が、自分の頭に残る。
映画の感想よりも、戦時中の日本の侵略地での蛮行や特高警察のヤッタ事すらウヤムヤにして、この映画やナチの戦争犯罪を糾弾する日本人って自分を含めて駄目人間じゃないかとも思う。歴史の愚行すらホラー映画扱いで・・・

*1:カンボジア語クメール語。でもこの映画の音声はベトナム語