前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

「広河隆一 人間の戦場」

映画『広河隆一 人間の戦場』公式サイト
正月昼に新宿K'sシネマで観て来た。1日、映画の日割引で視るの珍しい。

カメラマン広河隆一氏のフォトジャーナリストとして撮り続け発信してきたことの軌跡。デイズ・ジャパン編集長、長年戦場の被爆地の子どもたちを継続して援助する活動も紹介されている。


中東紛争に関心を持ったのは 立松和平 広河隆一 対談と写真「レバノン極死戦」(84年刊 )を読んでからだと思う。
映画でも難民キャンプ虐殺を心身共に悶え苦しみながら、世界で初めて伝えた経緯が紹介されている。混乱のレバノン内戦で、転がる市民の遺体、家族が死体を抱き起こすと手榴弾が爆発するワナの話とか、一緒にベランダで遊んでいた友達が狙撃で頭を砕かれて以来、成長が止まってしまったという子どもの泣き顔が忘れられない。


チェルノブイリ原発事故の影響で甲状腺がんに罹ったベラルーシの当時の少女との再会も、「早期でみつければ助かる」という、福一原発事故の影響を過小評価して遅々として進まない健康調査へのメッセージになってると思う。