井筒俊彦 対談集
井筒俊彦著作集 別巻 井筒俊彦著作集 (別巻) 対談鼎談集・著作目録
日本でのイスラーム研究の第一人者として有名な学者の対談集。
対談相手
遠藤周作
今道友信
伊東俊太郎
上田閑照 大沼忠弘
H・ランドルト
J・ヒルマン 河合隼雄
岩村忍
安岡章太郎
司馬遼太郎
禅仏教に詳しい上田閑照(うえだしづてる)と西洋魔術の紹介者大沼忠弘との3者対談「神秘主義の根本構造」が面白い*1。
人格神を持つ神秘主義と持たない神秘主義の区分とか、突き詰めると多神教のヒンドゥーの根源や神を捨てるところへ行くことなど。
イスラムでの神は形がないし、中に物が置いていないモスクの形は中心から膨張する力を伴って外側が形成されているといった推測も、
執着するような仏を捨てよとまで言い切る禅と遠い存在でもなさそう。
日本でのイスラム教のイメージはまだまだ無知に近い。
神秘主義の訳が付く故ヌスラットの楽曲など娯楽も極まる世俗なものだし。キリスト教文化圏に漬かって居ると損な事も多いぞ。曜日ごとに違う宗教にするのがいい。
月曜日・・・ブードゥ教で踊り
火曜日・・・ゾロアスター教で燃えるゴミの日
水曜日・・・ヒンドゥー教で沐浴
木曜日・・・ドルイド教で森に隠遁
金曜日・・・イスラム教で休み
土日 ・・・・・・・・・共産主義(オチ)。
*1:いつも理解率3%で偉そうに書く