「パーソナルソング」
今年出来たミニシアター、ユジク阿佐ケ谷で2015年の映画見納めに行く。
https://www.youtube.com/watch?v=K5DFSF4TO1Q
奥底に眠っていた記憶や身体能力を呼び覚ます音楽のチカラに驚く。
米国で元ITのエンジニアが、認知症患者の暮らす施設を訪問して、個々人が元気だった頃に好きだった曲を選んでiPadで再生させて聴かせてみる音楽療法を記録、それを普及させるために活動していく。
日本でもやれそうではある、で個人的には音楽療法の持続力はどれ位あるのかなと。あとは家族に聞き取りしないと本人が好きだったジャンルと曲が分からないかなと。自分の場合、世代で好みを決めつけられてプレイリストを流されたら、その音楽体験は拷問になるかもしれないのでー。
高橋美香「パレスチナに生きる人々」
江東文化センターで写真展「パレスチナに生きる人々」パネル展示を前にしたギャラリートークを聴きに行く。占領地での苦しさを撮った写真もあるけど、子どもや家族の日常の笑顔が多め。展示で印象に残ったものに壁絵がふたつ。ひとつはパレスチナ自治政府を象徴する鷲が拳銃で自らのアタマを撃ちぬいている風刺絵。「無力感にさいなまれているのか」
もうひとつはパレスチナとイラクの旗を持った不安そうな子どもをサンタクロースが抱きかかえている絵。イラクが内戦状態になっている時期で、普通ならサンタはプレゼントを配るけどココでは子どもを安全なところへ運んでいく望みを絵にしていると。
英テレグラフ紙記事に別カットで壁絵の写真が載ってた。
Room, but few children at Bethlehem 'inn' - Telegraph
中国インディペンデント映画祭2015「えぐられた目玉」「凱里ブルース」
中国インディペンデント映画祭2015
ポレポレ東中野で開催中、3回券買って視る。
徐童監督の2014年作品「えぐられた目玉」
前作同様に全身クセの強い人達が雄弁に語るドキュメンタリー、今回は地回りの芸人を撮っている。葬儀の鳴り物を担当したり遺族にお金をせびったり、ピンで即席の舞台に立って歌う様に語る、昔女関係でトラブルになり生きたまま「目玉を両方ともえぐり取られた」詳細を自らを嘆く芸。ただただ圧巻。老いた耳の遠い母を訪ねて話をするシーン、クセが妙な味になってる老漫才みたいで沁みてくる。
ビー・ガン監督2015年作「凱里ブルース」
ジャンルとしてはドラマ。冒頭から音響効果に気を取られてコレは独特だなと思わせる、映像のひとつひとつも、セリフにも何か違和感がある物が挟んで来る、それは後々の伏線的なものにループする仕掛け。後半の田舎町での迷走する様なロケ、カメラワークのヒトダマの様な動作、引きと寄りが異様で、軽く画面酔いしそうになって、受け手側の脳が視覚処理を嫌がったりもする。後になってワンカットで長時間撮ってた事に気付く。この監督の才能は突き抜けてどうかしている。
戦後70年ミニシンポ 5「南京虐殺事件から78年〜忘却化のたくらみにいかに抗うか」
戦後70年ミニシンポ – 2015年春から原宿でミニシンポを4回実施。
先日放送されたNNNドキュメント「南京事件 兵士達の遺言」
https://youtu.be/GI-7PC99bLs
元従軍兵士の陣中日記を20年にわたって収集活動されている小野賢二さんのお話を直接聴く会に参加。番組は視てたのにお話を聴くまで同郷の方だと気が付かなかった。レイバーネットTV第96号の特集でもたっぷり取り上げられていた。当時捕虜大量虐殺に関わった疑いのある軍医が、戦後政界入りして福島原発誘致活動に関わっている話には絶句。
https://youtu.be/QeX3NNozVr0?t=9m55s